介護ニュース

90代誤嚥死 介護施設に2365万円賠償判決とは

2021年7月、広島市佐伯区の介護施設にて入所中の90代の男性がゼリーを喉に詰まらせて窒息し、死亡する事故がありました。

遺族側が施設を運営する社会福祉法人に損害賠償の支払いを求めた訴訟の結果、死亡したのは施設職員が男性の誤嚥を防ぐ義務を怠ったことなどが原因として11月上旬、裁判所は介護施設に2365万円の支払いを命じました。

裁判長は職員らが食事の介助などの措置を講じていれば防げたとした上で「誤嚥を防止する措置を講じる義務を怠った責任は極めて重い」と指摘。
判決後、遺族は中国新聞の取材に対し「施設の責任が認められて良かった。父の死を無駄にせず再発防止を徹底してほしい」と言葉にしました。

介護施設側は

ゼリーを配る職員は他の利用者に配膳し、男性が誤嚥する様子を見ていなかった。
誤嚥は予見できなかったとの主張の一方、心臓マッサージなどの救命処置は尽くされていた。 そのためこの判決は納得いかないとのこと。

人員配置基準3:1というのがありますが、一人の利用者に、つきっきりでマンツーマンの対応はできないのが介護現場の現状だと思います。
また、ゼリーで誤嚥とのことですが、その利用者はゼリーをむせるほどの嚥下状態だったのか、ゼリーの状態は、蒟蒻ゼリーほどの誤嚥リスクがあるものだったのか疑問が残ります。

遺族側は

亡くなった利用者の普段の食事の嚥下状態などを施設側からの情報を受け取っていたのか
そもそも誤嚥に対する認識はどいうものだったのか疑問が残ります。

裁判所は

施設側が誤嚥を防ぐ義務を怠ったことが問題と言ってるが、それは一体どういうことなのか。配膳時に見ていなかったのが原因なら、もし見ていたなら誤嚥しても問題と捉えられないのか? 

・ネットの意見は

死期が近い誤嚥起こしやすい老人を入所させて老人ホーム訴えると数千万儲けられるシステム完成。

訴訟回避で誤嚥リスクがあるひとは胃ろうにするしかない。

厳罰化で高齢者の誤嚥防止ができるのでしょうか。
食事がうまく飲み込めなくなるというのは自然な老化現象です。

今後も似たような件がある際に、どんな判決になるのでしょうか。